全国削ろう会
11月10日~11日にかけて、鉋による全国削ろう会が宇和島大会として開催されました。
各地から集まる、腕に覚えのある匠たちを、ぜひ見たくて見学に参加しました。
大会の実行委員長、山本文義さんは『より薄く、より広く、長く美しく「削り華」を出すことに執念で取り組む、腕に覚えのある大工、指物師などの木工職人と、道具関係者、それに深く関わり、向上心で熱くなっている鍛冶たち、砥石を扱うプロが渦巻く台風の目のように、全国津々浦々から寄り集まって競い讃え合います。一般の方々にも参加を呼びかけて世界最高峰の削りを見せ、木材や木造建築のよさ、ひいては独自の和文化への誇りにつなげることを願います。』と、おっしゃってます。(愛媛県建築士会冊子 いしずち より)
各地から300名近い匠たちが集まり競い合うメイン会場 実行委員長の山本さんがイベントで扱う尺鉋
競技方法は削り材の薄さ、1μ(1/1000mm)の勝負! 材は尺寸角7mの桧、見事な削り具合でした。
道具をつくる鍛冶屋、砥石など、これも匠といわれる多くの人達の出店が会場を囲んでいました。
和釘の特性を詳しく説明するサンプル
天然砥石
普段は、なかなかお目にかかれない鍛冶人が作る大工道具
競技は予選の上位10位までの決勝戦だそうです。予選での削り材は自由とのこと、廻って見た感じでは、ヒバ、桧、杉の順でした。
台鉋の微調整
確かなことを確認して
執念の削り
「削り華」
マイクロメーターでの公式計測
未来の匠たち(高校生)も参加していました
さまざまな釿(ちょうな)
釿削りの実演
このほかにも昔からのさまざまな手仕事がイベントとして行われていました。
帰路の途中、この地域の古民家「旧庄屋 毛利家」を見学しました。