気候風土
自身が住んでいる地域の「気候風土」に関心をもたれたことはありますか? 春夏秋冬、地域により台風の常襲域であったり多雪域とさまざまですが、高温多湿なのはご存知の通りです。その上、地震域でもあります。こんな「気候風土」のなかでどのような家づくりが適しているのでしょう。 先人達が手掛けた、今では「古民家」と呼ばれる建物を拝見すると、驚くほどに開放的なつくりをしています。それは、高温多湿な気候風土が架構の開放性を優先させたのでしょう。それぞれの環境のなかで屋根のかたち、庇の出具合、そんなところにも知恵と工夫がみてとれます。 昨今の家づくりにエアコンは当たり前として使用していますが、安易に頼りすぎているように思えます。 ときによるとエネルギー効率の悪い家となりかねません。 では、どのような手法で取組めばいいのでしょう。屋根の勾配、庇の出具合を工夫する。風をコントロールする。気密を高め断熱を工夫する。自然光を採り入れる。植栽により日射を遮蔽する。など気候に適するよう取り組むことでエネルギー効率もよくなります。 「気候風土」に根ざし育まれる家づくりをお勧めします。